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昨年は、米国最大の娯楽施設であるラスベガスのカジノにとって悲劇の年となりました。定員制限をし、段階的に再開するも効果がありませんでした。しかし61日、ネバダ州知事がついに定員制限とソーシャルディスタンスに関する規制の解除を決定しました。その結果、ラスベガスのカジノは通常営業を再開することができるようになりました。しかし、失った分の利益を取り戻すことができるのでしょうか。

カジノはどのように儲けを出している?

ご存知かもしれませんが、顧客がどれだけ戻ってくるかにかかわらず、カジノは常に利益を出せる仕組みになっています。綿密に開発されたゲームアルゴリズムによって、長期的に見れば統計的にハウス側が優位になるように設定されています。人気のゲームにはすべて統計を元にして計算され、最終的にカジノの利益につながる「ハウスエッジ」が伴っているのです。

さらに、飲食物の販売、館内の娯楽施設やスパ施設、宿泊用の部屋、有料駐車場、その他の付加的なサービスによるゲーム以外からの収入もかなりの金額となります。これらはどのカジノにとっても重要な収入源となっています。

ネバダ州のカジノは20213月と4月の2ヶ月間に、合計10億ドル以上の利益を生み出しました。20194月と比較すると11%の増加で、コロナ禍にもかかわらず良好な伸長を示しています。アメリカ人の間では、集団予防接種、多額の景気刺激策、多くの規制の緩和などにより、旅行やお金を使うことに対する抵抗がずいぶん低くなりました。一方で、ラスベガスへの訪問者数は20194月に比べて27%減少しており、まだまだ回復の余地があることを示しています。

2021年度のカジノ収益は増加傾向

202011月から20214月までの間にカジノがゲームで上げた収益の割合は、ネバダ州で8.47%、ラスベガス・ストリップでは-11.03%でした。総利益はネバダ州で50億ドル、ラスベガス・ストリップでは23億ドルでした。ラスベガスのダウンタウンにあるカジノは、合計で37700万ドルの利益を上げました。ラスベガス・ストリップの月間平均売上額は38,200万ドルとなり、一日あたり約1,270万ドルの利益をもたらしました。ラスベガスのダウンタウンでは、月間の売上額が6,280万ドル、日割りにすると200万ドルとなっています。

市内に有名なホテルやカジノを多数所有するシーザーズ・エンターテイメント社は、2021331日までの第1四半期の純売上高が17億ドルだったと発表しました。これは前年同期と比較して、米国会計基準(GAAP)ベースでは259.2%の増加でしたが、既存店ベースでは16.0%の減少となりました。また、同社のラスベガス部門は、第1四半期に既存店売上高が39.5%減少し、調整後EBITDA26.7%減少しました。

MGMリゾーツ・インターナショナルは、ラスベガスで2021年第1四半期に営業を再開してからの四半期としては最高の営業成績を報告しましたが、連結純売上高は16億ドルで、前年同期比で27%の減少となりました。また、パンデミックとそれに伴うオペレーションの制限、および一部で週半ばに実施した店舗およびホテルの閉鎖により、ラスベガス・ストリップ・リゾートの純収益は54,500万ドルとなり、前四半期から52%の減少となりました。しかし、2021年第1四半期のカジノ収入は、前四半期比で16%の減少にとどまりました。テーブルゲームの収益は、2020年第1四半期の19,600万ドルに対し、12,700万ドルとなりました。スロットマシンの売上額は21,200万ドルで、前年同期に比べてわずか8%の減少となりました。ソーシャルディスタンスを保つために、テーブルゲームの利用人数を減らしたことが原因の一つでしょう。ラスベガスにあるMGM傘下のカジノにおける、テーブルゲームとスロットの1日の収益は合計で370万ドルでした。

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